ニュースから、我々ヘルボーの役割を確信した【ミニコラム】

こんにちは。

最近、歯の悩みばかり調べていたせいか、少し昔の記事が私のスマートフォンに飛び込んできました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230904/k10014183171000.html

歯列矯正「実質無料」が治療中断で健康被害

今までのコラムが、歯列矯正を安直に勧めるものになっていなかったか不安に感じるとともに、医療機関を紹介する立場での有り方についても問われているように感じました。

率直な感想

悲しい事件だが、珍しいことではないかもしれない。
それが、私自身の率直な感想です。
なぜか?

クリニックが永久的に存在するのか

これが意図的か、意図的じゃないか関係なく、お世話になっていたクリニックが潰れてしまうことって、ない訳じゃないということです。
初期費用を払ってメンテナンス無料でも、その病院が潰れてしまったら意味がないじゃないですか。

治療の効果って評価が難しい

あと、治療や健康ってはっきりした定義づけがある訳ではなく、それを評価するのが難しいということです。
明かな傷、痛み、生活上の不自由さが認定されれば、見えてくる部分もあると思います。
それでも、見えてくる部分がある程度です。
傷が増えただけでなく内出血や痺れがあるかもしれないし、痛みだけでなく夜眠れなくて不眠だったりするかもしれません。
生活上の不自由さも上げたらきりがなく、仕事から学業への影響もあるかもしれませんし、友人関係、恋人関係など目に見えないものに影響を与えているかもしれません。
それでも、その因果関係はありますか?と問われれば、その証拠を出すのは難しいでしょう。
今回の歯列矯正は歯並びというこれまた定義づけの難しい領域。
それによって食事が噛みにくくなったり、痛みが出たり証明できる範囲があれば、このように訴訟という形にできるのかもしれません。
しかし、歯並びといっても価値観は人それぞれであり、100歩でも10歩でも、もしかしたら1歩でも良くなっていれば、治療は効果があると判断されてしまうことでしょう。

立場は医療者が上?

患者はお金を支払って治療をお願いします。
その金額も数千円ではなく、数十万、数百万。なかにはローンを組んだりしながら治療を受けられる方もいるでしょう。
患者にも選ぶ権利があります。
それでも、事前にまとまった金額を支払い、自分にあわせて治療を始めた後、別のクリニックに行くので、お金を返してください!と言える患者が多いとは思えません。服と違って思った身体の一部をいじるため、雰囲気と違うからやめた、と気軽にはいかないのです。
病院側としても、治療を実際に行っており、治療が始まっている、そして一定の効果が出ている中でお金を返すという訳にはいかないことも理解できます。
それらを総合的に考えると、患者はお金を支払ってお願いをしており、やめるとはお金を捨ててしまうものですから、選択肢が限られた存在なのかもしれません。

ヘルボーのあるべき姿

今回のニュースは自分の思いを確信に変えてくれました。

ヘルボーは、地域で頑張っている医療機関を応援したいと思っています。
そこにはプロ意識の高い医療者がおり、よもや職人のような精神で患者と向き合い、自分の医療的価値観(痛みをできるだけ少なく。傷は最小限に。説明は丁寧に納得いくまで。等々)を実践している医師や看護師の方々が大勢いらっしゃいます。

クリニックが大きいから、小さいから、関係ありません。
クリニックの見た目が綺麗だから、長年の実績があるから、アクセスが良いから、悪いから、関係ありません。

ヘルボーは、地域の中で患者の信頼に全力で応えている医療機関を見つけ出し、そこをより魅力的に分かりやすく紹介し、それにより患者となる方やそのご家族が、納得できる医療を受けられ、ご自身の健康を守れることを願っています。

 

いや、願っているんじゃないんです。
そんな社会になるために、我々がいるんだ、という使命感で取材と掲載を行っております。

医療機関の皆様も、そして患者の立場、又は病院を誰かに勧める立場の皆様も、この思いに共感いただける方はぜひともご協力ください。
それは、掲載への協力や支援、口コミ、叱咤激励によって成し遂げられます。

誰でも明日病院に行かなきゃいけない可能性があります。
私の子供も救急車に乗ったときに、防ぐことができなかった親としての責任感と、どんなに泣いていても代わってあげることができない無力感に涙した時もあります。

そんな時も最後に笑い話になるのは、真摯に対応いただいた医療関係者の方々の技術と優しさにふれ病院を後にできた時です。
その病院の治療に納得がいかず、さらに悲しみを塗り重ねるようなことはあってほしくありません。

より良い未来を頑張っている医療関係者、クリニックと患者の皆様で作っていくために、「ヘルボー」に何ができるのか、その役割を確信した今回のニュースでした。