こんにちは。
オーラルフレイルについて、過去2記事取り上げてきました。
さて、あなた自身はオーラルフレイル大丈夫ですか??
最後は、オーラルフレイルのチェックと対策をとっていきましょう。
簡単な内容から、日々の意識でできることもありますよ。
オーラルフレイルのチェック
- むせる、食べこぼす
- 食欲がない、少ししか食べられない
- やわらかいものばかり食べる
- 活舌が悪い、舌が回らない
- お口が乾く、においが気になる
- 歯が少ない、あごの力が弱い
(日本歯科医医師会)
これがひとつでも当てはまったら、オーラルフレイルのスタートラインに立ったと言っていいでしょう。
これまでの記事でも取り上げたように、オーラルフレイルの最初の段階は意識の変化です。
これらの変化に気付かない、
又は気付いていたとしても、後回しにしてしまう。
時間がなくて、歯医者に行かなかった。
これらが、意識の低下とオーラルフレイルの始まりと言えるでしょう。
チェックリストをもう少し詳しく説明していきますね。
いつと比べてという点は、「半年前」と考えてください。
食事の硬さについてですが、牛肉などの肉類や、たくあんなどの漬物類などを評価基準にしてみてもいいかもしれません。
このように、自覚症状はなく現段階では大丈夫と思っていても、ひとつひとつ丁寧に思い返してみると、半年前より食べる量少なくなったなとか、いつも同じようなもの食べているなとか感じ取れるかもしれません。
歯が抜けたなどは分かりやすい指標ですが、このようなチェックをしながら歯医者に通われることは、今後の10年後にかけて大事なことと考えられます。
オーラルフレイルの予防
こちらについては、沢山の学術研究や資料が出されています。
その多くはサルコペニア、まずは筋肉を衰えさせないことの大事さが伝えられています。
また、社会性の意義というところです。
私は、オーラルフレイルの予防として次のものを進めます。
- ご飯は誰かと食べましょう。
- 意味のある歯磨きをしましょう。
- 散歩などの運動を行いましょう。
決して新しいことをわざわざしなくてもいいと思います。
今ある生活の中で、意識的にそれを行うことや環境を変化させることで変えられる部分も多くあります。
最初に、「ご飯は誰かと食べましょう」です。
1人で食べるご飯より、誰かと食べるご飯というのはそれだけで意義があります。
家族でも良いですし、友人でも良いです。
また、誰かがいる場所でご飯を食べるというのも意味があるでしょう。
というのは、それによりご飯を楽しむことができるという点です。
業務的な食事より楽しんで召し上がる食事の方が、圧倒的に効果的です。
また、完食する手助けになるのもとても有効です。
1人でお弁当は残してしまっても、誰かと一緒なら意識は変わりますよね。
そして、食べこぼしなどへの意識です。
ムセてしまったり、こぼしたりはしたくないものです。
より意識的に食事を楽しむというのはとてもよいことですね。
そして、楽しむということにも関連があるかもしれませんが、会話がとても大切です。
口を動かす、誰かと会話する、口と共に、目も、脳も使いながら、食事の時間を有意義にしたいものですね。
次に「意味のある歯磨きをしましょう」です。
日々の歯磨きの時間、どうせするのであれば意味のある時間にしましょう。
歯磨きは、物理的に歯をブラシでこするということ以上に、口の周りの筋肉を動かす、唇を動かす、唾液や口をゆすぐ際の水を口に溜めるだけでも意味のあるものです。
その時間は、口腔内の筋肉をしっかり刺激していきましょう。
それと同時に、舌を動かしていくことも大事です。
さらに、口をゆすぐ際はブクブクと頬を大きく左右に動かしていくようにしましょう。
歯ブラシの時間はそれと同時に、マウスウォッシュによる汚れの防止と、乾燥予防も必要です。
唇も含めて保湿を意識していきます。
さらに、歯磨きをしっかり立って行うことも大事です。
鏡に映る自分を見ながら、3分から5分程度ですから歯磨きをしっかり行ってみてください。
最後は「散歩などの運動を行いましょう」です。
あれ?歯に関係ないじゃないか、と思われますよね。
フレイルというのは全身の虚弱に関わっていきます。
そういう意味では、口腔だけでなく全身の管理も必要です。
日々の運動は、心肺機能を維持し、食欲や筋肉量も維持します。
効果は沢山ありますが、その中でも食欲というのは大きな意味を持ちます。
適度な疲労感と共に食べる食事は、全身の吸収力を高めていきます。
そして、全身の免疫力を高めることで、多少の金やウイルスなどの影響があったとしてもそれを跳ね返すパワーを持ちます。
このようにオーラルケアを行いながら、全身のメンテンナンスをしていきましょう。
そして、かかりつけの歯医者を持つことも大事ですね。
ヘルボーでお気に入りの歯医者を見つけて、現在も10年後も老後も健康的な生活を目指してください。